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 カドカワは13日、川上量生(のぶお)社長(50)が同日付で辞任し、代表権のない取締役になったと発表した。新社長には松原真樹専務(65)が昇格する。川上氏が創業したドワンゴの動画投稿サイト「ニコニコ動画(ニコ動)」の不振で、親会社のカドカワの2019年3月期の純損益が43億円の赤字に転落する見通しになったことから、降格で責任をとる。

 カドカワによると、ニコ動の新しい課金サービスの収益が想定を下回る見込みとなったほか、位置情報ゲーム「テクテクテクテク」も振るわなかった。

 川上氏はドワンゴの取締役も辞任して顧問に就任した。ドワンゴの荒木隆司社長も退任し、後任に夏野剛取締役が就く。夏野氏はNTTドコモに在籍中、「iモード」を立ち上げた。

 カドカワは川上氏について、「引き続き当社グループの事業戦略立案、新規事業推進の任に当たる」としている。

 カドカワは、ドワンゴと出版大手のKADOKAWAが14年に経営統合してできた持ち株会社。川上氏には、06年に始まり「初音ミク」などのボーカロイドブームを生んだニコ動を中心に、新旧メディア再編を引っ張る役割が期待された。しかし最近は、無料動画サイト「ユーチューブ」などに押されて収益が悪化していた。川上氏は17年にドワンゴの会長職を退いた。(高橋末菜)