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 愛媛県今治市内で1月26日に開かれた山本順三参院議員(愛媛選挙区、今治市出身)の国家公安委員長兼防災担当相就任祝賀会で、今治市が業務として会の事務局を担当し、当日も市職員が受け付けにあたっていたことがわかった。地方公務員法は公務員が特定の政党や内閣を支持する目的で政治的行為をすることを制限しているが、市は「儀礼的なもので法に抵触していない」と説明している。

 市によると、会の主催は菅良二市長と市議会議長、今治商工会議所会頭、山本氏の後援会長の4人からなる発起人会。市内のホテルを会場に午後1時に開会し、中村時広知事、県内の議員、市幹部、経済団体、企業の代表ら約240人が集まった。会費は1万円で当日に受付で集め、祝賀会の会場費や料理代に充てられたという。

 案内状のとりまとめは、市長の秘書業務や儀式、広報を担当する市総務調整課が務めた。案内状の問い合わせ先には同課の直通番号が掲載され、課長と担当職員の2人が事務局としての業務にあたったという。会費の領収書には同課長の名字の印鑑を押した。当日は土曜日だったが、市総務部と市議会事務局の職員約20人が商工会議所の職員とともに受け付け業務をした。

 市によると、村上誠一郎衆院議員(愛媛2区)が2004年に行政改革担当相に就任した際など、地元選出国会議員が閣僚に就任した際には同様の祝賀会が開かれ、市が事務局を務めたという。市総務調整課の片上裕之課長は「お祝いをする儀礼的なもので、特定の政治活動に携わったものではなく、法律に抵触しているものではない」と説明。受け付け業務については「職員に自主的な参加をお願いしており、市の業務としてはしていない」としている。(柳川迅)

新藤宗幸・千葉大名誉教授(行政学)の話

 特定の政治家の大臣就任祝賀会自体が政治的なものであり、それに市職員が業務として関わるのは公務員の政治的中立の侵害で、地方公務員法違反にあたる。当日受け付けも事実上、市職員が動員されている。