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 愛知県は14日、同県田原市の養豚場の豚から新たに家畜伝染病「豚コレラ」の陽性反応が出たと発表した。13日にも同市の養豚場の豚が陽性と判定されており、今回の養豚場は13日の養豚場と隣接する。14日午後から、今回の養豚場で飼育する約1100頭の豚の殺処分を始める。県内で豚コレラの感染があった養豚場は今回で計5カ所目。

 県は14日午前、緊急対策会議を開き、今後の防疫方針などを決めた。あいさつで大村秀章知事は「豚コレラの感染が広がっており、愛知県の養豚業にとって極めて深刻な事態だ」と述べ、相次ぐ感染に強い危機感をにじませた。

 13日に陽性が確認された地域は10以上の養豚場が集まっている。県は周辺の養豚場に加え、半径3キロ以内にある約30農場でも検査を進めている。13日に陽性反応が出たことを受け、県は同日、半径3キロ圏を移動制限区域、半径10キロ圏を搬出制限区域に設定。13日に発覚した計2カ所の養豚場で飼育中の豚1180頭の殺処分を始めている。

 愛知県では6日に豊田市の養豚場で豚コレラが確認され、田原市の関連養豚場と合わせて計約7200頭を殺処分した。豊田市の養豚場から豚が出荷された大阪、滋賀、岐阜、長野の4府県にも被害が広がった。

 豚コレラは感染力と致死率が高いのが特徴で、愛知県と隣接する岐阜県で昨年9月、国内では26年ぶりに感染が確認された。人には感染せず、感染した豚の肉を食べても健康への影響はないという。