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 全日本軟式野球連盟は14日、京都市内で評議員会を開き、今夏の小学生の全国大会で、1日あたりの投手の投球数を70球以内とすることを決めた。また、1年間の周知期間を経た2020年度からは、すべての小学生の公式戦で球数制限が導入される。将来的には中学や女子にも広げる方針だ。

 連盟は12年から、1日に複数の試合を組むことがあるのを考慮し、肩やひじの故障予防のため、1試合での投球を7イニングまで(小学3年生以下は5イニングまで。学童野球は7イニング制)とするルールを軟式独自の「競技者必携」にも記して運用してきた。ただ、最近5年間の全国大会で、1試合あたりの投球数が100球前後で、約半数の試合は1人の投手が投げきっていた。依然として故障者が後を絶たないことから、球数制限の導入が検討されてきた。

 18年現在、小学生の軟式チームは全国に約1万1500、競技者は約20万人いる。地方には少人数のチームもあるが、宗像豊巳専務理事は「将来の野球界を担う小学生がすでにひじ、肩を壊している。小学生でけがをした選手の一定数が後に再発するというデータもあり、待ったなしの時期に来ている」と、ルールの必要性について説明した。

 この日の評議員会では、球数制限導入のほかに、「1日の練習は3時間以内」「1年間での試合数は100試合以内」などとするガイドラインも、各チームに周知されることになった。宗像専務理事は「硬式よりも球が軽く軟らかい軟式は、安全神話も根強かった。勝利主義から育成主義へと転換し、大切な子どもたちが健康な体で野球が楽しめるようにしていきたい」と話した。(高岡佐也子