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 指定暴力団工藤会が市民らを襲撃したとされる事件をめぐり、被害者の飲食店経営の女性が、総裁でトップの野村悟被告(72)=組織犯罪処罰法違反罪などで起訴=らに約8千万円の損害賠償を求めた訴訟で、福岡地裁が野村被告の預貯金数千万円の仮差し押さえを認める決定を出したことがわかった。女性側が申し立てていた。

 女性は2012年9月7日、北九州市小倉北区で顔などを切りつけられて負傷。今年2月1日に提訴していた。

 工藤会が関与したとされる一連の事件では、元漁協組合長射殺事件の遺族が損害賠償命令制度に基づき、総額7800万円の支払いを申し立てた。また、福岡県警元警部銃撃事件と歯科医師刺傷事件の被害者もそれぞれ、総額約3千万円と約8400万円の支払いを求めて提訴。地裁は野村被告が所有する駐車場などの仮差し押さえを認める決定を出しているが、預貯金の仮差し押さえは初めて。