西日本豪雨乗り越え竹一面に 天日干し始まる

小林一茂
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 岡山県赤磐市吉井川河川敷で、毛筆の軸に使う竹が天日干しされている。1899(明治32)年創業の竹製品製造販売会社「南部千代松商店」の従業員が一面に敷き詰めた竹を熊手で丁寧にならし、寒ざらしする。平成最後の今年は竹を「平成」にかたどった。

 切りそろえた竹を釜で煮て油分を抜き、2カ月余り天日干しすると薄いあめ色になる。昨年7月の西日本豪雨で天日干しする乾燥場約3千平方メートルが水没。たまった泥を取り除き、新しく石を敷き詰め直し、天日干しは例年通り1月初旬から始まった。広島県熊野町などに約80万本の出荷を見込んでいる。

 同店の南部千代徳さんは「平成を振り返ると、業界全体の需要が減るなか、海外産に押されたり、竹の確保が難しくなったりするなど難しい時代だったが、国産を大切に使い続けてくれる人がいる限り、これからも高品質の竹を卸していきたい」と話す。(小林一茂)