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 つやつや、しっとり……。漆というと黒や朱の落ち着いた光沢を持つ器が思い浮かぶ。鑑賞するときも身構えがちだが、ポップなタイトルにひかれて企画展に足を運んだ。金沢市立中村記念美術館で開かれている「キラキラ☆うるしワールド」だ。

 明治から昭和にかけての所蔵作品と金沢漆芸会会員の現代の作品計64点が展示されている。すずり箱のふたに、岩間にボタンの金色模様が立体的に浮かぶのは「牡丹唐獅子蒔絵硯箱(ぼたんからじしまきえすずりばこ)」。加賀蒔絵の技術を定着させた蒔絵師、清水九兵衛の江戸前期の作と伝わる。下地を盛り上げ蒔絵をほどこす高蒔絵の技法が用いられている。加賀蒔絵の名工、米田孫六の「牡丹文蒔絵提重(ぼたんもんまきえさげじゅう)」は漆そのものの美しさを味わえる色漆の作品。黒い重箱や取り皿に赤いボタン、金の葉脈や緑の葉が目に映える。お花見に持って行きたくなる華やかさだ。

 人間国宝・松田権六の「割貝桜花文椀(わりがいおうかもんわん)」はお椀の曲面に沿って桜の花びらの形をした貝殻がはられている。朱色のトロンとした器に貝が放つ複雑な色合いが印象的だ。人間国宝・寺井直次の「金胎蒔絵漆箱(きんたいまきえうるしばこ) 美奈面(みなも)」は卵の殻で描いた真っ白いサギと黒の背景のコントラストが美しい。

 金沢漆芸会会員のコーナーでは…

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