ワシントン=土佐茂生、香取啓介
トランプ米大統領は、目玉公約「国境の壁」を実現させるため、強硬策に打って出る。政府閉鎖でつまずき、超党派による妥協案には満足できなかったトランプ氏。2020年の再選を念頭に、議会頭越しの大統領権限で一気に80億ドル(約8800億円)もの壁予算を確保する算段だ。野党・民主党との対立が激化するのは避けられない。
14日午後、上院の議場で、共和党議員がバイオ燃料について演説していると、同党上院トップのマコネル院内総務が突然、遮る形で語り出した。「たった今、トランプ大統領と話した。大統領は合意案に署名する用意がある。同時に国家非常事態宣言も出す」
予算権限をもつ議会の承認なしに、軍の基地や施設を建設する基金など、他の予算を壁の建設費に組み替えられる国家非常事態宣言を使う――。トランプ氏が一気に80億ドルもの壁建設費を捻出する策だった。
ただ、追い詰められた末の苦肉の策でもある。
トランプ氏は壁の建設費を得る…
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朝日新聞国際報道部