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 千葉県御宿町の交流スペースサイカスで「昆虫を採って食べる会~冬の幼虫編~」が開かれ、約30人が参加した。昆虫食研究家の内山昭一さん(68)=東京都日野市=が昆虫を食べる意義や、おいしい昆虫ベスト10について話した。

 内山さんは昆虫を食べることに興味をもって約20年。昆虫料理研究会代表として、「昆虫は美味(うま)い!」(新潮新書)など5冊の著書もある。東京では定期的に昆虫を食べる会を開いているが、御宿町の催しには初めて招かれた。

 内山さんは昆虫食について、「世界では20億人が2千種以上の昆虫を食べている。日本でも1919(大正8)年の調査で55種類の昆虫が食べられていた」と話す。

 将来の世界的な食糧難を考えると、「昆虫食に利点が多い」とし、国連食糧農業機関(FAO)の報告書をあげ、「飼料変換効率では、肉を1キロ増やすのに牛は10キロのエサが必要だが、コオロギなら2キロですむ。しかも牛の可食率は40%なのに対し、コオロギは80%」と話した。

 最後に経験をもとに、おいしい昆虫を10種あげた。①カミキリムシの幼虫=マグロのトロの味で、冬場が美味②オオスズメバチの前蛹(ぜんよう)(幼虫からサナギになる一歩手前の状態)=フグの白子以上。しゃぶしゃぶにして③クロスズメバチの幼虫とサナギ=うな丼の風味④セミの幼虫=くせがなくて食べやすい⑤モンクロシャチホコの幼虫(サクラケムシ)⑥タイワンタガメ=洋梨の香り⑦トノサマバッタ⑧ツムギアリ⑨コオロギ⑩イナゴ。

 参加者はその後、サバイバル食研究家の永野太郎さんの指導で、シイタケを栽培していた古いホダ木を割って、木の中にいる幼虫を採集し調理した。(稲田博一)