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 ベトナムのハノイで27、28日に開かれる2回目の米朝首脳会談を前に、米国が北朝鮮に対する態度を軟化させている。トランプ米大統領は19日、「(非核化は)急いでいない」と話し、非核化が完了する前でも、相手の行動に応じて見返りを与える路線を模索しているようだ。ただ、交渉が北朝鮮ペースで進めば、非核化が進まない事態も懸念される。(ワシントン=園田耕司)

 トランプ氏はホワイトハウスで記者団に対し、北朝鮮の非核化は「急いでいない」と5回繰り返し、「(非核化に)差し迫ったスケジュールがあるわけではない」とも語った。

 これまでの米朝実務者協議で、非核化をめぐる両者の溝は埋まっていない。トランプ氏は首脳会談で北朝鮮に早期の非核化実現を迫らないことを示唆するとともに、合意の期待値を下げる狙いもあるとみられる。

 そもそも、米側は非核化をめぐる協議への態度を軟化させている。それを印象づけたのが、米朝実務者協議の米側の責任者、国務省のスティーブン・ビーガン北朝鮮政策特別代表が1月末、スタンフォード大で行った演説だった。

 ビーガン氏は「シンガポールで行われた首脳会談の共同声明で交わされたすべての約束を、米国は『同時並行』で追求する用意がある」と指摘した。

 「すべての約束」とは、①新しい米朝関係の構築②朝鮮半島の平和体制の構築③朝鮮半島の完全な非核化④行方不明兵の遺骨回収のこと。米側は昨年6月の首脳会談以来、③を最優先で実現するよう北朝鮮に要求してきた。北朝鮮は「強盗的な要求だ」と激しく反発し、その結果、米朝協議は停滞していた。

 米歴代政権は、北朝鮮が非核化措置を一つ行えば米国が見返りを与えるという「行動対行動」で臨んだ。一方でトランプ政権は、北朝鮮がすべての核を廃棄してから見返りを与えるとの原則を取った。ビーガン氏が「同時並行」を打ち出したのは、トランプ政権の姿勢の変化を表している。

 ワシントンの外交筋によると、…

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