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 昨年4月に稼働した京都市中央食肉市場(京都市南区)から海外へ初めて和牛が輸出されることになり、16日、市場関係者約50人が参加して出発式があった。第1号として、京都府南丹市の「京都丹波牧場」で育てられた黒毛和牛がタイに向けて出荷された。

 市場から海外へ食肉を出荷するには、相手国から衛生基準を満たした施設と認められる必要がある。だが、1969年開設で老朽化した旧市場では、条件を満たすことが難しかった。

 このため京都市や京都府などが約100億円をかけ、最新設備を導入した新市場を整備。日本食の人気が高まる海外で、京都産をはじめ和牛ブランド肉を売り込もうと、今年度はまずタイやマカオの認定を取得して準備を進めていた。

 第1号の和牛をタイへ販売したのは、左京区の老舗肉店「銀閣寺大西」。大西雷三社長は「これまでは(輸出のために)滋賀や鹿児島まで荷を運び、大変な手間がかかった。この日を待ちわびていた」と話した。市は今後、米国やEUでも認定を得て、京都産和牛の一層の売り込みを図る。(佐藤秀男)