毛沢東の秘書も務めた中国共産党幹部で、体制内の改革派を代表する論客でもあった李鋭氏が16日、病気のため北京市内の病院で死去した。101歳だった。

 1917年生まれ。37年に入党し58年には毛沢東の秘書になったが、農業と工業の大増産を目指した「大躍進運動」を批判したことなどから党除名処分を受け、「労働改造」のため黒竜江省の農場に送られた。61年に労働改造を解かれたが、文化大革命でも約8年間投獄された。

 文革終結後、党組織部副部長などを歴任し、幹部の若返りや能力向上に努めた。引退後は改革派の論壇雑誌「炎黄春秋」を支え、民主化に向けた政治制度改革の必要などを訴えた。

 近年は、党指導部が強める言論統制や習近平(シーチンピン)国家主席に対する個人崇拝の動きを懸念していたとされ、2017年の共産党大会は体調不良を理由に出席しなかった。(北京=冨名腰隆)