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 北海道産の2種類のコメを混ぜたブレンド米「合組(ごうぐみ)」が1月から道外で本格的に販売されている。背景には、昨季の不作で品薄のおそれがある道産米の売り場を、ライバルに明け渡したくないという事情がある。評価が低いとされるブレンド米のイメージを変え、売れる商品に育てられるか――。販売現場の挑戦が始まっている。(伊沢健司)

 「うまい。本当にいいとこどりよ。こってりしたものにも、さっぱりしたものにも合いそう」

 昨年11月に都内で開かれた道産米の新米発表会で、CMキャラクターを務めるタレントのマツコ・デラックスさんが合組を試食し、味に太鼓判を押した。

 ところが、合組という商品名を初めて聞かされると「はあ? いや、ひどいわよ。『いいとこどり』って名前はどう?」と強烈なダメ出し。説明のため登壇したホクレン農業協同組合連合会主食課の熊谷和也課長は、たじたじとなった。

 後日、熊谷課長に話を聞いた。「ブレンド米を売るのは新しいチャレンジ。一からのスタートです」。全国を飛び回り、合組の魅力を売り込んでいるという。

 2018年産の道内のコメは、夏場の低温や日照不足が響き、平年と比べた収量の比率を示す作況指数が90で全国最低だった。道産を代表する銘柄米「ゆめぴりか」も天候不順によって、粘りや甘みにつながる成分が基準に満たない「基準外米」が増えた。基準を満たすと表示できる「認定マーク」のゆめぴりかは、例年の半分以下という。

 このままでは道産米を求める全国の消費者に応えられないだけでなく、スーパーなどの売り場の棚がライバルの産地のコメに置き換わるかもしれない。そう考えたホクレンは打開策として、主に道外で合組を発売することを決めた。

 ブレンドの比率は基準外のゆめぴりか9割、ふっくらした食感の「ふっくりんこ」1割。商品名は、製茶業界で異なる産地や品種の茶葉をブレンドし、より価値の高いお茶をつくる「合組」という言葉からとった。ブレンド米の負のイメージを変える狙いだ。

 全国のコメをスーパーなどに卸す「全農パールライス」(東京)の服部康行・仕入企画部長は「合組を試食したが味の評価は高く、期待している。ただ、一般的にブレンド米には安いコメを混ぜたという昔からのイメージがある」。価格は基準米のゆめぴりかと比べて1~2割ほど安い。割安感が売り上げに奏功するかどうかは未知数だ。

 ホクレンは、合組のテレビCMや試食の機会を増やし、知名度を上げたい考えだ。熊谷課長は「ブレンド米というだけで評価が下がるコメの現状も変えたい」と意気込む。

■道産の主食用 根強…

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