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 飲んだくれたちの聖地、東京・新橋。そこで大学生たちが営んできたカウンターだけの小さな居酒屋「あるばか」が、16日夜に最後の営業を終えて閉店した。8年5カ月にわたり、飲食の激戦地で毎年メンバーを入れ替えながらガンバってきたが、人手不足で店をつづけることに限界がきてしまった。

 店の運営資金は、大学生たちメンバーが出しあってきた。卒業や進級をひかえる3月に代替わりをし、出資金も入れ替える仕組み。赤字がつづけば出したお金は戻らない。そんなリスクを取ってまで挑む、ある、ばかな学生たちによる本気居酒屋。だから、店の名は「あるばか」だった。

 店には毎夜、メンバーが2、3人は出ていないとお客への対応が難しくなる。大学生は勉強やバイトなども忙しい。だからメンバーは十数人いないと回すのは難しくなる。けれど、昨年3月に代替わりした9代目のメンバーは10人に満たず、さらに抜けていったメンバーもいた。

 東京農業大4年で9代目店長の「ひぃ。」ちゃんこと、佐藤瞳さんは言う。「店での貴重な経験を糧にして、私たちはそれぞれの道を歩きます。本当にありがとうございました」。彼女は、飲食店を開く夢に向かって進む。

     ◇

 すべては2010年の梅雨のころ、始まった。ひとりの会社員が、神田外語大4年で学生団体のリーダーをしていた石塚泰斗(たいと)さんに、こう声をかけたのだ。

 「300万円出資するから、君たちで居酒屋をしないか?」

 そのころの就職戦線は、08年…

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