雅子さまが働く母と語った日 新しい公務、模索の途中で

有料記事

 2018年1月。皇太子ご夫妻はお住まいの東宮御所で、法務省保護局長から犯罪者の更生を支える活動の話を聞いた。お二人の希望で専門家から説明を聞く「ご進講」の一環だ。

 前年に非行少年の自立を支援する「BBS運動」発足70年の式典に出席し、ボランティアの若者らと交流していた。日本BBS連盟の戸田信久会長(69)は「あまり知られていない活動に気を配り続けてくださりありがたい」と話す。

 昨年、ご夫妻がそろって受けたご進講は、2月9日、外務省地球規模課題審議官 SDGs(持続可能な開発目標)▽3月2日、一橋大経済研究所教授 格差問題(一人親家庭や不登校非正規雇用の労働者の抱える問題)▽5月11日、厚生労働省社会・援護局長 貧困問題(生活困窮者の現状や支援策)――など13回。雅子さまが療養に入って以降、最多となった。内容の詳細は非公表だが、設定された現代的なテーマに関心の向きがうかがえる。

 現在の天皇陛下は皇后さまと…

この記事は有料記事です。残り1057文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
今すぐ登録(春トクキャンペーン中)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

春トク_2カ月間無料