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 インド初の準高速鉄道の列車が16日、開業直後に故障した。国民の多くが信仰するヒンドゥー教で神聖とされている、牛などに衝突したためとみられている。

 この鉄道は、首都ニューデリーとヒンドゥー教の聖地バラナシの間の約750キロを在来線を使って時速160キロで走り、以前よりも約5時間短い8時間で結ぶ。車両はほぼ国産で、モディ首相が掲げる製造業促進策「メイク・イン・インディア」の一環で造られた。

 事故に遭ったのは、15日にモディ氏が開業記念式典で見送った「一番列車」。16日に折り返してニューデリーへ戻る途中に衝突事故を起こし、車両への電力供給が止まるトラブルや、ブレーキの故障に見舞われたとみられる。

 インドでは、牛が線路内に立ち入ることは珍しくなく、同国で進む鉄道の高速化の課題の一つになっている。西部ムンバイ―アーメダバード間(約500キロ)では、日本の新幹線技術を導入した高速鉄道の建設計画が進んでいるが、多くの部分が高架になるため、インド政府関係者は「同様のことは起こらないだろう」としている。(ニューデリー=奈良部健)