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 武装した工作員が国内に侵入し、九州電力の玄海原発(佐賀県玄海町)をめぐって警察だけでは対応できず、自衛隊への治安出動命令が発令されたとの想定による県警と陸上自衛隊の「共同実動訓練」が18日、原発周辺であった。県警機動隊など約60人と、第4師団第4特科連隊(福岡県久留米市)の約50人が参加した。

 指揮系統が異なる県警と自衛隊が、連携の手順などを確認するのが狙い。自衛隊車両5台の前後に白バイやパトカーが並び、約3キロ離れた場所から緊急走行を想定して原発正門近くに駆けつけた。共同検問の訓練や、指揮官の拠点になる「共同調整所」を設置・運営する訓練もあった。

 県警と第4特科連隊は2008年から4回、重要防護施設を守るための同様の訓練を久留米駐屯地でしてきた。実際の施設周辺で行うのは初めてという。

 訓練の開始式で県警機動隊の黒木昭彦隊長は「万が一の場合に緊密に連携するため、日ごろから共同で対処する訓練を重ねる必要がある。今回は現地で、一般施設や一般公道を利用して行うことに意義がある」と訓示した。(渡辺松雄)