[PR]

 2020年いっぱいでの活動休止を先月27日に突然発表した人気アイドルグループ「嵐」。翌日から申し込みが始まったライブツアー追加公演の当選発表を控え、ファンの間ではメンバーの名字と同じ名の入った神社を参拝し、当選を祈る「聖地巡礼」が盛んだ。石川県内の「聖地」を訪ねた。

 金沢市指定文化財「寺中神事能」で知られる大野湊神社(同市寺中町)はリーダー大野智さんの名字が入っている。権禰宜(ごんねぎ)の田近規景さん(30)によると、3年前から朱、桃、浅葱(あさぎ)、若草、山吹の5色の社紋が入った絵馬を用意したところ、大野さんのイメージカラーの青色に近い浅葱色を求める人が全体の8割ほどを占めるという。今月に入ってから、女性グループなどの参拝客がさらに増えた。境内には「チケットが当選しますように」という願いや感謝、応援の言葉が書かれた絵馬が数多く掛けられている。

 2カ所目は二宮和也さんの名字が入る二宮神社(中能登町二宮)。禰宜の船木清崇さん(46)によると、数年前から「二宮と入ったお守りはありますか」という問い合わせが来るようになった。当時は嵐のメンバーの名前を知らず、不思議に思っていた。ファンらしき女性のグループが御朱印や二宮大明神のキャラクターのお守りなど「二宮」の文字が入ったものを求めていくという。

 最後は松本潤さんの名字が入る松本神社(白山市松本町)。通常は拝殿の扉を施錠しており、開けるのは3月25日の祈年祭などに限られている。ファンの話では、拝殿の前で手を合わせていくそうだ。

 ファン仲間と「嵐会」を開く内灘町の会社員川崎あきさん(44)によると「聖地巡礼」は以前から行われているが、活動休止の発表で「倍率がさらに上がるので、祈願をしてあやかりたい」。バレンタインデーの14日は雪交じりの中、母親と大学生の長女の3世代で大野湊神社を訪れ、絵馬を奉納した。「昨年は二宮神社に参拝して見事当選し、ご利益がありました。お礼参りにも行きました」

 嵐の魅力は「仲良しな5人を見ていると、仕事の疲れも癒やされて幸せな気分になる。パワーをもらって明日もがんばろう!と思える」。だからこそ、活動休止は「1週間は涙が止まりませんでした。大好きな彼らが決めたことならついていくしかない。まずは目の前のライブに行きたい。本当に夢のような時間なので」。(近藤幸子)