天皇陛下の在位30年を祝う政府の記念式典が24日、東京都千代田区の国立劇場で天皇、皇后両陛下を迎えて開かれた。天皇陛下は「憲法で定められた象徴としての天皇像を模索する道は果てしなく遠く」と自らの歩みを振り返り、今後の皇室に向け「次の時代、更に次の時代と象徴のあるべき姿を求め、先立つこの時代の象徴像を補い続けていってくれることを願っています」と時折声を震わせながら語った。

 平成の30年を「国民の平和を希求する強い意志に支えられ、近現代において初めて戦争を経験せぬ時代」としつつ、決して平坦(へいたん)ではなかったと総括。東日本大震災などを念頭に「多くの予想せぬ困難に直面した時代」とし、「日々国の安寧と人々の幸せを祈り、象徴としていかにあるべきかを考えつつ過ごしてきました」と振り返った。

 宮内庁庁舎前には記帳所も設けられ、多くの人たちが足を運んだ。(島康彦