【動画】はやぶさ2のミッションを解説
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 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は22日、探査機「はやぶさ2」が、地球から3・4億キロ離れた小惑星「リュウグウ」に着陸したと発表した。2005年の初代「はやぶさ」以来で、小惑星の砂や石の採取に成功すれば世界2例目となる。半径3メートルのエリアに、複雑な方法でゆっくり降下し、成功につなげた。

 JAXAによると、21日午後にはやぶさ2は降下を開始。22日午前6時14分に着陸を最終判断し、高度約500メートルから自動で降下。同7時29分に着陸した。地表の砂や石を採取するため、はやぶさ2の機体下部にある回収装置「サンプラホーン」から弾丸を発射したことも確認した。砂や石は保管庫に収められ、カプセルで地球に帰還する。

 着陸は元々、昨年10月末の予定だったが、リュウグウの地形が険しいことがわかり延期し、最適な着陸方法を検討した。岩一つ一つの高さや形を10センチ単位で再現した三次元地図を元に、姿勢を制御するエンジン12基の「癖」を踏まえた誘導プログラムを作成。はやぶさ2に教え込ませ、着陸精度を当初の約20倍に高めた。

 その上で、初代では試していない「ピンポイントタッチダウン」という手法で降下した。事前に投下した目印「ターゲットマーカー」の真上で止まってから着陸地点の傾斜に合わせて機体を傾け、着陸地上空まで高度を保って移動する「曲芸」のような動きで着陸した。

 津田雄一プロジェクトマネージャは「計画を万全にして昨日、今日と臨めた。想定の中ではベストの状態で、思い通りの着陸ができた。『はやぶさ』を超える技術を採用し、新しい成果を残せると思う」と振り返った。

 はやぶさ2は、14年12月の打ち上げ後、太陽の周りを回りながら約30億キロ飛行して、18年6月にリュウグウ付近に到着した。

 着陸は今回も含めて7月末までに計3回の計画で、2回目以降は、重さ2キロの銅板を撃ち込んで人工クレーターを作り、リュウグウ内部の試料回収も試みる。地球帰還は20年末の予定。(石倉徹也)