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 病気などに伴う食事制限の悩みを解決したい――。味はそのままに、摂取が制限された成分だけ減らしたメロンの開発や、手軽に制限食ができるシステムの構築が、島根大で進んでいます。ビジネス化へのめども立ち、食べられる喜びが食卓に届き始めています。

 味や見た目は普通のメロンと変わらない。ただ、違うのは果肉に含まれるカリウムの量。普通のメロンの約半分だ。島根大生物資源科学部の浅尾俊樹教授(60)=園芸学=が透析患者でも食べられるように開発し、2014年に栽培法で特許を取得した「低カリウムメロン」だ。

 透析患者は腎臓の機能が低下しているため、尿からカリウムが排出されにくい。体内にカリウムがたまりすぎると、手足のしびれや不整脈を起こす高カリウム血症にもなりかねない。このため、カリウム含有量が多い果物全般は制限されがちだ。それが低カリウムメロンならそれほど気兼ねせずに口にすることができる。

 浅尾教授は「食べられないストレスを食べられる喜びに変えるものを作りたかった」と話す。

 昨年末、松江市の島根大本庄総合農場のビニールハウスを訪ねると、土の代わりに水耕栽培用のガラス質の人工石が入れられた長細い鉢が並び、キャベツなど様々な野菜が低カリウムの状態で栽培できないか実験が進められていた。

 鉢にはチューブが差し込まれ、肥料が注入される。カリウムやカルシウムなどの成分ごとに分けてあり、途中でカリウムの注入を止められるのがポイントだ。

 低カリウムメロンも同じ鉢で育てられた。

 植物の成長にはカリウムが必要…

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