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 顧客から預かっていた日本刀を勝手に売却したとして、警視庁は千葉県市川市行徳駅前1丁目、古物商中田哲生容疑者(70)を業務上横領の疑いで逮捕し、19日発表した。容疑を認め、「借金返済のため現金が必要だった」などと供述しているという。

 丸の内署によると、中田容疑者は東京・丸の内の大手百貨店にあった刀剣商店長だった2013年2月、知人の千葉県茂原市の男性(78)から1450万円で販売を委託された日本刀「長曽祢興里」を預かり、翌月、男性に無断で質屋に1千万円で売却した疑いがある。この顧客を含めて少なくとも約20人から刀の売却を頼まれていたが、所在不明になっているものもあるという。

 中田容疑者は「社長から業績を上げるように言われ、借金をして架空の売り上げを計上していた」と供述。返済に迫られて11年ごろから預かった刀を勝手に転売していたと説明しているという。顧客からの問い合わせなどがきっかけで発覚し、13年5月に解雇されていた。