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 千葉県以南の沿岸部に生息する南方の魚介類が近年、茨城県沿岸で見つかるケースが増えている。研究者は温暖化による海水温の上昇を指摘。漁業者からは「魚の動きがおかしくなっている」との声も上がっている。

 県環境アドバイザーで、ミュージアムパーク県自然博物館(坂東市)の研究協力員、舟橋正隆さん(71)は県の魚類リストを作っている。その作業の中で、近年、南方の魚の北上が目立つという。一方で、北から下りてくるサンマやサケなど北方の魚が、最近は南下の動きが鈍って採れなくなっているという。舟橋さんは「理由の一つは海水温の上昇。年々、温暖化傾向が強まっており、南方の魚の北限が北上している」と話す。

 2017、18年に県沿岸で初めて見つかったことが記録されたのは、いずれも南方性魚類のクマサカフグ、クエ、アラレフグの3種類。昨年8月、ひたちなか市沖で確認されたクマサカフグは、通常は房総半島以南から屋久島、台湾、西沙諸島付近に生息する。マダイ釣りの遊漁船が、水深26メートルから37センチの大きさのクマサカフグを釣り上げた。

 同時期、舟橋さんは日立市の久慈漁港で、相模湾以南に生息するクエが籠網に入っているのを確認。一昨年6月には日立市の会瀬沖でアラレフグが定置網に入っているのが確認された。

 このほか、初記録ではないが、キタマクラ、ヤセハリセンボン、コショウダイ、ツバクロエイなど、南日本の珍しい魚が網などにかかり、漁師たちも首をかしげている。平潟漁港(北茨城市)の第3隆栄丸の船長、鈴木隆志さん(70)は「魚の動きがおかしくなっている。ふだん北から南下してくる魚が全然来ない。一方で、南から名前の分からないような魚が入り込んでいる」と困惑気味だ。

 県水産試験場によると、那珂湊…

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