[PR]

 76歳の女性。2016年に上の歯すべてと下の歯3本を、インプラント(人工歯根)を使った人工の歯にしました。手術の直後から上下の歯茎のあたりがジーン、ジーンと痛み始め、今も続いています。どのような検査や治療をしたらいいでしょうか。(神奈川県・T)

【答える人】嶋田淳さん 明海大学歯学部教授=埼玉県坂戸市

 Q インプラント治療とはどんな治療ですか。

 A 義歯の一種です。あごの骨に「インプラント」と呼ばれる金属製の「人工歯根」を埋め、その上に人工の歯をつけます。

 Q 治療後に歯茎の周りが痛む原因は何ですか。相談者は術後すぐから痛みがあるそうです。

 A 術後、時間が経ってから痛み始める場合、周囲の炎症などが考えられます。術後すぐの場合は、三つの可能性があります。一つはあごの骨のやけどと炎症です。骨を高速回転するドリルで削ってインプラントを埋める穴を開けますが、注水による冷却が不十分だとやけどをし、炎症が起きます。痛みは数週間から数カ月続くことが多いです。

 Q ほかの二つの原因とは何ですか。

 A 一つは、神経障害です。骨を削る際に神経が通る管のすぐそばまで削ってしまうと神経が圧迫され、痛みが出ます。下唇の感覚異常を伴うことが多く、症状は長く続きます。もう一つはまれですが、インプラント素材のチタンに対するアレルギーです。

 Q どのような検査と治療をしますか。

 A やけどに伴う炎症はX線撮影で黒い影として写ります。影の部分をかき取り、骨の形成を促す治療を試みます。神経障害はCT検査でインプラントの先端と神経管の距離を測って判断します。アレルギーは背中の皮膚でチタンへの反応を調べます。神経障害やアレルギーが原因の場合はインプラントを抜く必要があります。

 原因がわからない場合は、歯学部のある大学病院などでセカンドオピニオンを求めるのも選択肢のひとつです。

 質問には連絡先を。回答は紙面に限ります。

【メール】  kenko@asahi.comメールする

【郵便】   〒104・8011 朝日新聞科学医療部

【ファクス】 (東京)03・3542・3217

       (大阪)06・6201・0249

<アピタル:どうしました・その他>

https://www.asahi.com/apital/healthguide/hatena/