東京)障害児支援団体が映画館貸切り上映会 武蔵村山市

金山隆之介
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 重度身体障害者とボランティアの奮闘を描いた映画「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」の上映会が24日、イオンモールむさし村山(東京都武蔵村山市榎1丁目)の映画館である。障害者の生活を支援するNPO法人が貸し切り。「普段、鑑賞が難しい障害者やその家族に映画を気軽に楽しんでほしい」と呼びかけている。

 原作は、全身の筋力が徐々に衰える筋ジストロフィーを発症した故・鹿野靖明さんの人生を描いたフリーライター、渡辺一史さんのノンフィクション。首と手しか動かせないにもかかわらず、自立生活を送ろうと障害者施設を離れて自らボランティアを募集。ボランティアも鹿野さんの奔放な行動に振り回されながらも、お互いが理解を深め、成長していく姿が映し出されている。

 上映会はNPO法人「Lino」(東村山市)が企画。配給会社の松竹の協力を得て実現した。代表で看護師の杉本ゆかりさん(39)は、障害者の映画鑑賞について、「呼吸器をつけていると音が響くし、同じ体勢でずっと座っていられない」と難しさを語る。

 杉本さんの長女・理々霞(りりか)さん(16)は2歳の時に脳に障害を負って、右半身が不自由になった。移動に車イスは欠かせない。飛行機に乗って旅行しにくい、車イスが入らずレストランに行けない……。やりたいことを諦めざるを得ないことも多くあった。

 周囲の支援の必要性や、障害者家族は社会との接点が薄れがちだと感じていた杉本さんは「鹿野さんの生き方は勇気をもらえる。思いを共有して、仲間が周りにたくさんいると感じてほしい」と話す。上映会は24日午前10時~正午。車イスで鑑賞できる(14人分)。横になれるスペースもつくる。先着順。看護師も待機する。問い合わせは、メールでLino(npo.lino.tokyo@gmail.comメールする)へ。(金山隆之介)