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 人工呼吸やたんの吸引といった医療的ケアを必要とする人らを災害時に受け入れる避難所が足りていない。医学の進歩で在宅で暮らす人たちが増えた一方で、避難所側の態勢づくりが追いついていないからだ。そうした現状に、神戸市内の入所施設で新たな取り組みが始まった。

 高齢者や障害者といった災害時に配慮が必要な人たちのための避難所として「福祉避難所」がある。ただし、これは、いったん小学校など一般の避難所に避難した後に、必要に応じて案内される二次避難所にあたる。常に医療的ケアを必要とする人らにとっては、そこにたどり着くまでにかかる時間が、命の危険に直結しかねない。

 神戸市は昨年、独自の取り組みとして一般の避難所を経ずに直接避難できる「基幹福祉避難所」に特別養護老人ホームなどを指定し、市内全区に整備した。それでも、施設側の人材や設備面から、医療的ケアが必要な避難者を受け入れられる態勢は十分に整っていないのが現状だ。

 施設側も災害時の対応に苦慮す…

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