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 米軍普天間飛行場の移設計画をめぐり、辺野古の埋め立ての是非を問う沖縄県民投票が迫る。有権者が直接投票で「民意」を示すという手法は明快のように見えるが、実施まで紆余(うよ)曲折があり、結果による事態の進展も見通せない。欧州連合(EU)離脱を決めた英国の国民投票も結果が出てなお、混乱が続く。みんなで決めるって、民主主義の基本じゃないの?

 県民投票の意義を、どう考えればいいのか。

 「辺野古ノー」という沖縄の「民意」は、翁長雄志前知事、玉城デニー現知事が当選した知事選ですでに示されたという見方もできる。有権者が選挙で選んだ代表が政治を行う代表制民主主義の建前からすると、県民投票は屋上屋を架すようにも映る。政権側も、基地問題は国政の問題として、投票結果がどうであれ、辺野古移設を進める姿勢を明確にしている。

 民主主義の「例外運転」に追い込まれた――。今回の県民投票について、そう表現するのは吉田徹・北海道大教授(比較政治)だ。

 辺野古への移設問題は1990…

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