子育て中の立候補「あり得ない」 ご近所から説教30分

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東野真和
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 今春の統一地方選では、女性の新顔候補はどれくらい増えるかが注目されています。早くも街では、新顔の立候補予定者たちのフレッシュな姿もちらほら。なぜ政治に関わろうと思ったのか。選挙に出ようとしたら、どんな壁が待ち受けているか。初挑戦の女性たちが感じる「選挙」とは。

決意告げたら「あり得ない」、30分間説教された

 駅前で朝はビラを配り、許可をとりながらポスター30枚を貼って回る。支援者になってくれそうな人と面会し、夜、マンションのエレベーターに乗って自宅にたどりつく。夜遅くまで見てくれたベビーシッターに礼を言う。2人の幼い子どもが群がってくる。

 「こんな状態で立候補できるのか」「こんな状態の私が挑戦することに意味がある」

 立候補しようか。やめようか。党の公認をもらうまで、何度も悩んだ。

     ◇

 産休と育休を取った。同期と同じ昇進試験が受けられなかった。子育てを任せっきりにする夫に「あなたが仕事をパートにして、私がこのまま働いてもいい。育児を代われる?」と聞いた。「できない」と言われた。

 世の中おかしい。そんな疑問…

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