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 大手証券会社で「伝説の営業」と呼ばれた女性が定年後、中堅証券に再就職。長年のノウハウを後輩に伝えている。「働き方改革」で「モーレツ営業」は若手には受け入れられなくなりつつある中、どんな言葉を投げかけているのだろうか。

 「ハードルが高い方からチャレンジしよう。『大変だ』と思う方を優先しないと、先が見えないよ」

 中堅証券の丸三証券の本店営業部(東京都千代田区)。若手の女性社員がつくった新規顧客開拓リストを見ながら、藤井政子さん(65)は笑顔で語りかけた。

 昨年4月末に大和証券で定年を迎えた。30年近く証券業界で過ごし、定年を機に「新しい環境で、一度立ち止まって人生を振り返ろう」と、友人の紹介で百貨店の食品売り場で働くつもりだった。しかし尊敬する元役員から「君はまだまだ証券業界に貢献できる」と諭され、5月から丸三証券で若手の指導にあたる。

 社員教育を担当する「人材開発部参与」が藤井さんの新たな肩書だ。丸三証券の菊地稔社長は「藤井さんの実績や経験は、当社の若手を成長させるために必要不可欠」と登用の理由を語る。

山一破綻(はたん)から再起

 30代半ばで証券業界に入った藤井さんは、山一証券(1997年に経営破綻)と大和証券の支店で、株式や投資信託などを売る営業職だった。成績優秀者に贈られる社長賞を18回も受賞。60歳からは若手育成の特命を受け、大和証券で後輩を指導してきた。

 新たに入った丸三証券では、年次別の研修や全国29支店でのOJT(仕事をしながらの訓練)、各営業員との面談などを担当。メールや電話でも悩みを聞きアドバイスする。最近は異業種から講演依頼も入るようになった。

 かつて証券業界では役職や社歴に応じた「ノルマ必達が当たり前」だった。成績優秀者には給料とは別の「金一封」など、やる気を引き出す仕組みもある。

 ただ、今は「働き方改革」も進…

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