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 政情不安が続く南米ベネズエラのイシカワ駐日大使(46)が20日、都内のベネズエラ大使館で会見した。同国で暫定大統領就任を宣言したグアイド国会議長を日本政府が支持したことについて、遺憾の意を表明し「一番必要なのは政府側と野党側の対話だが、その取り組みに水を差す動きだ。誤った認識に基づいており(グアイド氏就任宣言の)法的根拠は何もない」と非難した。

 経済危機が続くベネズエラでは食料や医薬品が不足しているが、同国政府は今月上旬、隣国コロンビアとの国境を封鎖して一部の人道支援物資の搬入を阻止した。イシカワ氏は会見で、「米国による軍事侵攻の差し迫った脅威がある中、人道支援という名の破壊行為を行うことは許されない」と主張。経済が悪化した最も大きな要因は米国による経済制裁だとのマドゥロ大統領の立場を代弁し、制裁を解除するよう訴えた。

 また、日本を含めた国際社会が早期の大統領選を求めていることについて、「大統領選は昨年5月に実施済みであり、マドゥロ氏は65%以上の得票率で再選された。国際的な選挙監視団も、イレギュラー(反則)はなかったとしている」として、受け入れない姿勢を示した。

 イシカワ氏は日系2世で、2005年から駐日大使を務めている。(軽部理人)