佐賀)複線化区間を短縮 県は難色 長崎新幹線問題
杉浦奈実
九州新幹線西九州ルート(長崎新幹線)の整備をめぐり、整備主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構が、JR佐世保線の複線化区間を現行の「武雄温泉―肥前山口」から「大町―高橋」に短縮した工事実施計画の変更申請を国土交通省に出した。全線複線化を求める佐賀県は反発している。
山口祥義知事は14日の県議会冒頭で機構の申請について取り上げ、「(関係者間の)合意内容と異なっている」と指摘。21日の代表質問でも「合意したことは守るという姿勢で取り組んでいただきたい」と求めた。
機構や国交省によると、変更申請は6日付。現行の計画では、武雄温泉―肥前山口間を複線化するとしているが、変更後は途中区間の大町―高橋間に短縮する。肥前山口―大町間の複線化と、高橋―武雄温泉間につくる予定だった新幹線と在来線の接続線は外れた。
2016年に機構やJR、佐…