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 生まれつき男性ホルモン値の高い女子選手が、そのまま女子種目に出るのは不公平なのか――。陸上女子800メートル五輪2大会連続金メダルのキャスター・セメンヤ(28)=南アフリカ=と、男性ホルモン値を制限する新規則を設けた国際陸上競技連盟の争いについて、スポーツ仲裁裁判所(CAS)が3月末までに裁定を出す見込みとなった。

 国際陸連の新規則は、身体的に男女が特定できない性分化疾患の選手や、男性ホルモンのテストステロン値が先天的に高い選手は、薬などで数値を基準値より下げなければ400~1600メートルのレースに出られない、というもの。国際陸連は、数値が高いと筋肉が大きくなるなど、競技で有利になると主張する。

 セメンヤはこの規則の撤回を訴え、CASに提訴。18日、スイスであったCASの審理に出席し、「先天的なものは尊重されなければならない」と仏メディアなどにコメントした。

 セメンヤのテストステロン値は一般女性の3倍とされる。筋肉質な体で声も低い。2009年世界選手権では性別検査を受けたと報じられた。世界陸上で優勝3度、五輪でも頂点に立つなど成績を出すたびに、不公平、との声が他の選手から上がり、レース後の抱擁を拒否されたこともあった。一方で、女性を自認するセメンヤを「女性ではない」と排除するのは、選手の尊厳を傷つけるだけでなく、差別だと指摘する関係者もいて、陸上界を二分する問題となっていた。

 陸上界ではかつて女性器を確認…

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