[PR]

 宇都宮市の観光地・大谷地域で、道路を電動でゆっくり走る車両「グリーンスローモビリティ」を使った社会実験が計画されている。混雑する時期の渋滞解消や、観光客を周遊へいざなうのが狙いだ。今春の大型連休と夏のお盆の時期に試験運行する予定だ。

 グリーンスローモビリティは電動車で、時速20キロ未満で公道を走れる。4~16人乗りなど様々なタイプがあるが、市はなるべく多くの人数が乗れるバスのような車両を想定している。市は新年度当初予算案で、大谷地域の外に自家用車を駐車して一般のバスに乗り換える「パーク&バスライド」も含めて、3千万円を計上した。

 グリーンスローモビリティが走るコースは検討中だが、大谷資料館や景観公園、市営駐車場など観光資源が集中する地域になる見込み。春の大型連休中に10日間、夏のお盆の時期に9日間程度走らせる。実験のため運賃は無料となる。

 市の調査によると、自家用車で大谷に来る人は観光スポット間の短い距離でも車を使うため、通行量増加の一因になっているという。グリーンスローモビリティで移動をすれば、車の数が減り、さらに立ち寄る予定がなかった観光スポットを巡るきっかけにもなると期待される。市の担当者は「社会実験の反応を見て、大谷のインフラをどうするか長期的な対応も検討する」としている。(津布楽洋一)