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 フランスの裁判所は20日、顧客の課税逃れを手助けしたなどとして、スイスの金融大手UBSに対し、罰金など計約45億ユーロ(約5600億円)の支払いを命じた。仏メディアによると、罰金額(約37億ユーロ)はフランスでは過去最高。UBSは判決を不服として控訴すると発表した。

 仏メディアによると、裁判所は、UBSが2012~14年、フランスの富裕層が仏税務当局のチェックを逃れられるように手助けをしたと認定。UBSの従業員は、富裕層を全仏オープンなどの会場に招待し、スイスに口座を開くように不正に勧誘していたという。

 支払い命令の内訳は、罰金が約37億ユーロ、仏政府への賠償金が8億ユーロ。UBSの昨年12月期決算の純利益は約49億ドル(約5400億円)で、年間利益が吹き飛ぶ規模だ。UBSは不正を否定し、「判決は具体的な証拠でなく、裏付けのない元従業員の訴えに基づいているだけだ」と批判した。(ロンドン=寺西和男)