「自動車の街」に鍛えられた強み生かす 広銀頭取に聞く

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近藤郷平
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 超低金利や人口減少で金融機関の経営環境が厳しさを増すなか、「ひろぎん」の愛称で親しまれる広島銀行は地域により密着することで成長を目指している。「自動車の街」で磨いてきた、企業の技術力や将来性も重視した融資手法も、実ってきているという。

 「貸出金利息が10年ぶりに増加に転じた」。昨年11月の中間決算の発表の席で、部谷(へや)俊雄頭取(58)はそう話し始め、理由を続けた。「早くから取り組んでいる、事業性評価の質が上がってきている」

 貸出金利息とは、預金者から集めたお金を元手に企業にお金を貸して得られた利息のことだ。事業性評価は、財務諸表には表れない企業の力をみる融資手法。これが浸透したことで、一見すると今はもうけが少なくても、将来性を見越して融資できると判断できる取引先が増えているという。

 事業性評価に取り組むきっか…

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