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 21日夜に起きた北海道胆振(いぶり)地方中東部を震源とする地震で、苫小牧、札幌両市によると、計4人が転倒するなどけがをした。最大震度6弱を観測した厚真(あつま)町では22日も74戸が断水している。隣のむかわ町では5人が避難所で過ごした。

 苫小牧市消防本部によると、市内の工場で従業員2人が避難中に転倒し、病院に運ばれた。30代の男性と40代の女性で、いずれも頭を打ったという。22日午前4時ごろには同市内の住宅で80代の女性が腰を打ち、救急車で運ばれた。倒れた家具を元に戻す作業をしていて転んだという。

 また、札幌市によると、同市東区の70代男性が地震でベッドから起き上がったときにひざを痛め、救急車で病院に運ばれた。

 むかわ町では、住宅の高さ約8メートルの煙突が倒壊する被害があった。道庁によると、道内ではこのほか、公民館の窓ガラスが割れるなど3件の建物被害が出た。

JR北海道、380人が車内で一夜

 JR北海道では特急列車5本が最寄り駅で停車し、計約380人が車内で一夜を明かした。新千歳空港では地震の影響でJRがストップしたため、到着便の利用客約175人が空港で、札幌市中心部でも帰宅できなくなった29人が市施設で、それぞれ過ごした。

 JR北によると、地震による列車の運休で21日は約2万5千人に影響が出た。22日午後1時時点で石勝線の一部区間で運転を見合わせたが、ほかは運行している。

空の便は運航再開

 国土交通省によると、新千歳空港を発着する航空便は22日、国内、国際線とも始発便から通常運航。地震発生時から運行停止となった札幌市営地下鉄は同日午前3時40分ごろから、順次、始発を待たずに運転を再開。午前5時過ぎまでに全線が運行を再開した。

 気象庁によると、北海道胆振地方中東部では22日午前10時までに震度1の地震が1度あった。同庁は、一連の地震活動は緩やかに収まりつつあるが当分は続くため、注意が必要としている。