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 老朽化した神宮球場と秩父宮ラグビー場の場所を入れ替えて建設するなどの明治神宮外苑地区の再開発が2031年にも完了する見込みとなった。主な地権者である明治神宮、日本スポーツ振興センター(JSC)、三井不動産、伊藤忠商事の4者が近く基本協定を結び、21年に着工する。

 複数の関係者によると、野球場、ラグビー場とも解体期間の空白をなくし、継続利用できるよう、まず神宮第2球場を解体し、跡地に新ラグビー場を造る。その後、現在の秩父宮ラグビー場を取り壊し、跡地に新野球場を造る。最後に現在の神宮球場を壊し、ラグビー場の客席を増やすほか、市民が集う広場を整備。高層の商業ビルなども建設し、スポーツを中心としたにぎわいの拠点とする計画だ。全体の完成まで約10年かかる見通しという。

 神宮球場は明治神宮、秩父宮ラグビー場はJSCが所有する。それぞれ200億円程度と見込まれる建設費は所有者が負担することになっており、未利用容積分を民間地権者に売って財源とする見通し。両施設の具体的な設計はまだ固まっていない。

 神宮外苑の再開発は都や地権者が15年4月に覚書を締結したが、一部地権者の反発などで進んでいなかった。協定締結で事業は本格的に動き出し、都は今春にも環境アセスメントの手続きを始める。地区内にあり、20年東京五輪・パラリンピックの主会場の新国立競技場は16年12月に着工しており、今年11月末に完成見込み。(野村周平)