堀ちえみさん「もう一度歌いたい」 11時間の手術終了

矢田萌
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 口腔(こうくう)がんで治療中であることを公表したタレントの堀ちえみさん(52)が、22日夜にTBS系で放送されたバラエティー番組「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」に出演し、病を公表した経緯や、いまの思いなどを語った。

 番組によると、収録は入院する3日前の今月16日に行われた。堀さんは歩いてスタジオに登場。同じようにがんを抱える人たちに対して「何かの勇気につながればいいかなと思って」病名と病状を公表したと語った。

 15歳で芸能界デビューした堀さんは、病気が見つかった当初、「人よりちょっと人生を早くスタートして、人よりも早く人生を全うしたんだ」と思い、「精いっぱい生きてきたからもういいかな」と病名の公表や手術もするつもりがなかったことを明かした。だが、子どもたちの存在によって、翻意したという。

 芸能生活40周年を迎える3年後に向け、ライブの開催も考えていたが、手術では舌の半分以上を切除し、皮膚の一部を移植するため、話せなくなる可能性もあるという。「『もう一度、歌いたい』という、その気持ちが、病を克服する力になるのではないか」と話した。

 手術前で最後のテレビ出演だったため、番組の最後には「歌う姿は最後になるかもしれないので、歌っておきたい」と述べ、1985年に発売した自身の曲「リ・ボ・ン」を笑顔で披露した。病気のため、話したり食べたりする際に痛みを感じていることも明かしたが、「歌ってなると大丈夫」とも語った。

 TBSの楽屋で「花の82年組」と呼ばれた同期の早見優さんと会う場面も放送された。ふたりは泣きながら抱き合ったあと、松本伊代さんら他の同期のメンバーに自分の病気のことを伝えてほしいと、堀さんが早見さんに託した。

 堀さんは、テレビドラマ「スチュワーデス物語」に主演するなどして人気を博した。一時芸能活動を休止していたが、その後再びタレントとして活躍。7人の子どもの母でもある。19日にステージ4の口腔がんであることを自身のブログで公表、左首のリンパにも転移し「かなり厳しい状況」だと明かしていた。

 22日午後10時すぎ、堀さんのブログが更新され、11時間にわたる手術が無事に終わったことを堀さんの夫が報告している。(矢田萌)