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時紀行

 かつて作付面積で全国3位のイチゴの産地だった奈良県。近年は県内のベッドタウン化が進み、生産が低迷するようになった。産地復活をかけて、26年前に開発が始まり、完成したのが新品種「古都華(ことか)」だった。強い甘みと香りが特徴のこのイチゴ。インスタ映えするスイーツも人気で、注目されている。

 奈良県と大阪府の境に位置する標高437メートルの信貴山(しぎさん)。2月中旬にそのふもと、奈良県平群町(へぐりちょう)の道の駅「大和路へぐりくまがしステーション」を訪ねた。パフェを注文する女性客が絶えない。

 ホイップクリームを飾るイチゴは24個。「わあ。おいしそう」。高さ30センチにもなる真っ赤なパフェの塔を前に、女性客たちは声を上げ、スマートフォンにぱちりと収めた。

 中学3年の山口日菜子さん(15)は、高校合格のお祝いに、と母に誘われてきた。「甘くて、かみごたえもしっかり。また食べに来たい」と笑顔を見せる。

 パフェを彩るイチゴは奈良県限定生産の「古都華」だ。1993年から10年かけて開発された新品種だ。安定して生産できるようになった09年の品種登録出願の際に、古都・奈良の華(はな)になるように、と命名された。

 人気はじわりと広がり、今ではテレビで全国に紹介されるブランドに。開発責任者だった奈良県農業研究開発センターの西本登志(とし)さん(53)は「脚光を浴びたのも、生産者たちが地道にがんばってくれたおかげです」と話す。

 道の駅から車で5分ほど走るとハウスが見えてきた。かつて古都華を試験栽培していた農園を訪れ、開発からの26年をたどった。

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