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 医薬品を無許可で個人に販売したとして、大阪府警は26日、東京都台東区の医薬品卸会社「SKPC」社長の岩本新二容疑者(50)を医薬品医療機器法違反容疑で逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。日本の医薬品は中国では「神薬」と呼ばれ人気が高く、府警は無許可で販売された薬の流通ルートを調べている。

 捜査関係者によると、岩本容疑者は昨年、医薬品販売業の許可を持っていない東京都の中国人男性に対し、医薬品数千点を販売した疑いがある。SKPC社は、薬局や病院などに医薬品を販売する「卸売販売業」の許可を持っているが、個人への販売は禁じられている。

 府警は昨年5月~今年1月、中国人を対象とした医薬品の違法保管事件や違法販売事件で、中国人留学生やSKPCの元従業員らを逮捕。薬の流通経路の捜査で、岩本容疑者の関与が浮上したという。

 岩本容疑者は逮捕前、朝日新聞の取材に対し、「個人に販売したことはない。卸業の許可の範囲内で、中国やベトナムなどの業者に売ったことはある」と説明していた。(藤波優、米田優人)