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舞台「ヘンリー五世」に出演

 ある時は悲劇の将軍シーザー、またある時は若き王子ハムレットの忠実な友人……。演出家の故蜷川幸雄が、彩の国さいたま芸術劇場で進めてきた、シェークスピア全戯曲を上演するシリーズに出演し、20年。古典に生命を吹き込む、確かな言葉と熱量で、輝きを増してきた。「20代から40代まで、ずっとやっていたので、青臭いことを言うと『青春』そのものです」

 文学座の研究生だった20代半ば、蜷川の率いる俳優集団に大学時代の同級生がいた。一緒に作品を見せようと誘われ、選んだのはハロルド・ピンターの不条理劇。しかし、照明や音響付きの熱演は「俺の貴重な40分を返せ!」と一喝される。「でも、根性は認めてやる。よくやった」。1年ほどして、シェークスピア作品のオーディションで再会。蜷川は覚えていた。「俺、ずうずうしいやつ、好きなんだよ」。練習したセリフを言う前に採用された。

 「その頃、僕のことをプロの俳優として呼んでくれたのは蜷川さんだけだったから必死でしたよね」。以来、蜷川演出の舞台に数多く出演。年間10カ月、その稽古場に通ったこともある。「今でも『この演技、蜷川さんが怒るかな』とか、心が勝手に思っちゃう」

 蜷川の志を継いだ吉田鋼太郎が…

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