[PR]

 27、28の両日に2回目の米朝首脳会談が開かれるベトナムの首都ハノイの空港に24日、北朝鮮の輸送機が到着した。金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の訪問に伴う物資を運んだとみられ、約100人の警護要員も乗せていた。外交筋によると、正恩氏はベトナム公式訪問の日程を含め、26日から3月1日までハノイに滞在するとみられる。

 輸送機は北朝鮮国営の高麗航空機で、ハノイでの移動で使う高級車を乗せていた可能性がある。ハノイに到着後、宿泊先のホテルに姿を見せた警護要員は、背広姿で一様に身長が高く、そろってスポーツ刈りのような髪形。昨年の板門店での南北首脳会談やシンガポールの米朝首脳会談では、正恩氏が乗る車両をV字形に囲んで並走する集団が話題になった。

 ハノイの外交筋によると、正恩氏は26日に中越国境に近いベトナム側のドンダン駅に到着した後、約160キロ離れたハノイに乗用車で入る。

 ベトナム鉄道のレールの幅は中国鉄道より狭い「狭軌」だが、ハノイまでは中国の車両が台車の交換なしにそのまま走れる「三線軌条」になっており、専用列車の乗り入れも可能だ。

 しかし、老朽化して速度が出せないため、安全性の問題から乗用車の利用にしたとみられる。ドンダンからハノイまで車で2~3時間はかかる。

 このハノイの外交筋によると、正恩氏のベトナムへの公式訪問の主要日程は、米朝首脳会談後になる見通し。3月1日まで滞在し、「ホーチミン廟(びょう)」のほか、外資系企業が立地する工業団地などを視察するとみられている。(ハノイ=武田肇)