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 日本で暮らす外国人は263万人。4月以降、労働者の受け入れが拡大されます。言葉や文化の違いから悩みを抱えた時、英語や日本語で相談できる無料の電話窓口があります。周囲の人が支える方法とあわせて紹介します。

 NPO法人東京英語いのちの電話(TELL)は、電話やチャットによる無料相談、臨床心理学の専門家が対応するカウンセリングを行っている。寄せられた電話相談は昨年、約9千件。責任者でオーストラリア出身のヴィッキー・スコージさんは、30~50代の働く世代が多いと分析する。

 1973年に活動を始め、ネットが普及するまでは、買い物や病院に関することなど生活情報の問い合わせが主だった。最近は職場や家庭で問題を抱え、うつになったり、自殺を考えたりする人の相談が増えているという。ここ数年は、語学学校や大学に通う留学生も目立つ。「単身で来日し、どこでサポートが受けられるのか分からないと悩む人が多い」とスコージさん。

 もともと外国人が多い地域や都市部と違い、地方の支援態勢が十分か心配だという。「日本中どこからでも相談してほしい」。電話相談(03・5774・0992、要通話料)は年中無休で午前9時~午後11時。チャットはホームページ(https://telljp.com/)別ウインドウで開きますから、金土日曜の午後10時半~翌日午前2時。

 京都市の市民グループ「パルヨン」(https://paruyon.jimdo.com/)別ウインドウで開きますは1月、外国人女性向けに日本語や英語による無料電話相談(080・4021・3005、要通話料)を始めた。毎月第3土曜と第4水曜の午前9時半~11時半。無料通話アプリ「スカイプ」でも可能だ。代表でフィンランド出身のハッカライネン・ニーナさんは「深く悩む前に気軽に相談してほしい。打ち明けることで気持ちが楽になることがある」と話す。(北村有樹子)

 外国人を支え、仲良く暮らすコツを、NPO法人神戸定住外国人支援センター理事で甲南女子大学の野崎志帆教授(多文化教育論)に聞いた。

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 名前を持つ一人の人です。「○○人」ではなく、同じ地域を形成する一員として接することが、まず大事です。相手の言語や文化に関心を持ちましょう。おすそ分けや持ち寄りパーティーなど、食べ物を通じた交流は堅苦しくならないのでお薦めです。言葉が通じなくても、ジェスチャーや表情でコミュニケーションをとることができます。さらに、簡単な単語や文章を使い「やさしい日本語」で話しかけてみましょう。

 仲良くなったら周りの人に紹介します。同じコミュニティーで暮らす日本人の安心にもつながると思います。

 生活上の「マナー違反」があったとしても頭ごなしに非難せず、ルールを説明します。「知らない」「常識が異なる」だけのこともよくあります。地震などの災害に不慣れな人もいるので、起きた時には「大丈夫?」と声をかけましょう。