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 観光に力をいれ、魅力をアピールしようとする宮崎県。訪れる観光客は、外国人や障害者、高齢者などさまざまだ。とりわけ障害者はどのように感じるのだろうか。宮崎の玄関口である空港と駅周辺のバリアフリーの状況を調べた。

 県が4日、宮崎市で開いたイベントで、NPO法人「横浜移動サービス協議会」理事長の岡村道夫さん(59)=横浜市=がバリアフリーの状況を調べるため、車いすで市街地を巡った。

 まず県庁近くから路線バスで宮崎空港へ向かった。利用したバスはスロープ付きの低床バス。運転手の介助で車いすでもスムーズに乗車できた。宮崎交通によると、路線バスの半数ほどが低床バスだが、確実に乗るためには「事前に連絡してほしい」という。

 空港に到着した。ロビーは車いすでの移動が容易で、車いすのまま入れる多目的トイレも各階に整備されている。エレベーターは狭くて車いすでは窮屈そうだったが、バリアフリー対応のエレベーターが3月下旬の完成をめざして工事が進んでいた。

 宮崎空港駅からJRで市街地に向かった。列車の乗り降りの際は駅員がスロープで介助してくれた。到着した宮崎駅では駅員が事前に連絡を受けてスロープを準備して待っていた。JRの担当者は「有人駅ならば車いすにも対応できるが、一度に多くの車いすのお客様がこられると対応が難しい」と話していた。

 利用した公共交通機関について、岡村さんは「ストレスは感じなかった。特にバスの乗降は時間を要するが、他の乗客が嫌な顔をしていなかったのはうれしかった」と感想を語った。

 次に宮崎駅を出て繁華街に向かった。歩道の幅は広いが、わずかな傾斜があるため車いすはまっすぐ進みづらいようだった。横断歩道では車道との段差がいくつもあった。しかし、岡村さんの評価は意外なものだった。「歩道が広くて移動しやすく、段差の解消も他の街より良い」。今回の調査で、全体的に問題点はないとした。

 NPO法人「宮崎福祉のまちづくり協議会」の土肥雅郎理事長(68)は「昔に比べたらずいぶんとバリアフリー化は進んだ。しかし段差を解消しても、車いすやベビーカーには不便なれんが敷きの歩道や規格外の点字ブロックなど、当事者目線に立っていないバリアフリーも目につく」と、さらなる改善を促す。

 県内のバリアフリーの状況は、県がホームページ「みやざきバリアフリー情報マップ」で紹介している。車いすで行ける観光地を載せているほか、地図から県内のバリアフリー施設を検索することができる。

 このホームページについて、岡村さんは「施設の情報はもちろん大事」と評価をしたうえで、「周辺や施設間の移動に関する情報が少ない。観光案内所で聞くにしても、ネットで調べるにしてもワンストップで情報入手できれば便利」と注文をつけた。

■すべての人に優しい…

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