[PR]

 高齢者を商業施設まで送り迎えし、買い物のついでに簡単な体操や健康チェックをしてもらう「買い物リハビリ」という取り組みが、愛知県長久手市の委託事業として昨年7月から始まっている。高齢者の運動不足と買い物難民を同時に解消し、健康寿命を延ばす狙いがある。

 市南西部にある「アピタ長久手店」では、毎週水曜日に買い物リハビリが実施されている。独り暮らしの女性を中心に毎回、3~5人ほどが利用している。

 参加者は、自宅まで車で迎えに来てもらう。店に到着するとリハビリコーナーへ向かう。椅子に座ったまま上半身を動かす簡単な体操のほか、血圧や脈拍などの健康チェックを済ませると、自由に買い物を楽しむことができる。

 鎌倉たまゑさん(85)は1月下旬、冬物のエプロンを買うために参加した。色々な商品を見ながら売り場を歩き回り、赤いチェックのエプロンを見つけて購入した。「裏地があって温かいかね」と満足そうだった。

 昨年秋、夫に先立たれて家に閉じこもりがちになった時、夫が利用していた介護サービスの職員に勧められた。「いい運動になるし、いろんな人にも会えて幸せ。ここに来るとリラックスできるのか、血圧の数値も普段よりいい」

 食料品や洗剤を買いに来た村中美智子さん(77)は昨年11月から参加している。「この年だし、自分で車を運転するのは難しい。買い物はバスで行くしかなかったので、家まで送り迎えしてもらえるのがありがたい」

 同店で買い物リハビリを担当する理学療法士の蒲生一将さん(33)は「健康に対する意識があまり高くない人も、買い物をきっかけにちょっと運動して健康になってもらいたい」と話す。半年で両手の握力が約3キロずつ増え、片足立ちが2秒長くできるようになった人もいるという。

 買い物リハビリは、外出が困難な長久手市内に住む65歳以上が対象。アピタ長久手店のほか、隔週の木曜日に市北西部の「平和堂長久手店」でも開かれている。次回は3月7日。

 市長寿課の担当者は「送り迎えしてもらえれば、自分で買い物ができるという人も多い。ヘルパーさんに買い物を全てお任せするよりも、かかる費用が少なくて済む」と話す。

 問い合わせは、市長寿課(0561・56・0639)へ。

<アピタル:ニュース・フォーカス・その他>

http://www.asahi.com/apital/medicalnews/focus/(申知仁)