芭蕉を暗唱、大喜びしたキーンさん「日本人より日本人」

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中田和宏、安田琢典、小林裕子

 伊賀出身の俳聖・松尾芭蕉の「おくのほそ道」などを世界に紹介した日本文学研究者のドナルド・キーンさんが24日、96歳で亡くなった。三重県内でもゆかりの人たちがその死を惜しんだ。

 芭蕉の命日にあたる10月12日に毎年催される「芭蕉祭」。キーンさんは1975年に講演に招かれ、初めて伊賀を訪れた。

 講演後、永井道雄文部大臣(当時)と一緒に「鍵屋の辻」(現・伊賀市小田町)の茶屋で一服。店主だった長家(ながいえ)陽子さん(80)は「芭蕉の句を言えますか」と不意に尋ねられた。「月日は百代の過客にして――」と暗唱すると、キーンさんは大変喜び、打ち解けた。「ご褒美に」と、「月日は百代の過客にして」と書いた色紙を残していった。

 以来、交流は40年以上続き…

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