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 ムンクもクリムトも若冲(じゃくちゅう)も、作品の画像が自由に使えます――。名古屋市の愛知県美術館が、著作権が切れ「パブリックドメイン(PD、公有)」となった作品画像1200点超を、ホームページで公開した。営利・非営利を問わず手続き不要でダウンロードでき、SNSの拡散や二次創作などに使ってOK。PD作品の画像の公開・自由利用を認める世界的な潮流に乗った形だ。

 愛知県美は昨年11月中旬から、ホームページ(https://jmapps.ne.jp/apmoa/別ウインドウで開きます)の収蔵品検索で、PDとなった作品画像をダウンロードできるようにした。手続き不要だが、所蔵やトリミングの有無だけ表記するよう求めている。ウェブシステムの更新時期が来た2018年度に、現場の学芸員が提案した。

 ここ数年、米のメトロポリタン美術館やシカゴ美術館、オランダのアムステルダム国立美術館など、海外の著名館がPDとなった収蔵品の画像を、利用目的を問わず続々と無料で使えるようにしている。だが、日本の美術館や博物館は、足立区立郷土博物館(東京)など一部の館をのぞき、その流れになかなか乗れていなかった。

 朝日新聞が17年、全国148館の国公立美術館を対象に実施したアンケートでは、学術や広報につながるもの以外はPD画像を有料で貸し出す館が36あった。7割弱の館は無料だったものの、ほぼすべての館で利用は要申請で利用内容の審査があった。「館の望まない形で利用されたり、拡散されたりすることへの懸念」が主な理由で、作品そのものの所有者である館が画像の管理者としても振る舞っていた。

 愛知県美はそうした慣習を破り…

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