拡大する写真・図版写真1 マイクロソフトが発表した「HoloLens2」。価格は3500ドルと企業向けの製品。だが、コンピューターの未来を変える可能性を秘めている

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 拡張現実(AR)のビジネス活用が注目されています。2019年から2020年以降は、ARを組み込んだ「ARグラス」と呼ばれるコンピューター・デバイスの市場が広がる、と予想されています。

 各社が開発にしのぎを削っていますが、中でもマイクロソフトは「機器の面で先を走っている」といわれる企業の一つです。2016年(日本では2017年1月)に発売された「ホロレンズ」は、実際の世界にコンピューターグラフィックス(CG)を重ねて表示するという意味で、3年が経過した現在でも、いまだ先進的な機能を持っています。

 しかし、ライバルも追いすがっており、そろそろ新機種の投入と、よりビジネスに即した、実用的な機能を持ったモデルの投入が望まれていました。

 マイクロソフトは、2月24日(現地時間)、スペイン・バルセロナで発表会を開催し、新ホロレンズである「ホロレンズ2」を公開しました(写真1)。この発表会には、同社のサティア・ナデラ最高経営責任者

(CEO、写真2)やホロレンズの生みの親であるアレックス・キップマン氏(写真3)などの関係トップがズラリと並び、今後のビジネス展開を発表する、非常に大きな意味のあるものになりました。同社の戦略と、これからのコンピューターとの付き合い方の変化について考えてみましょう。(ライター・西田宗千佳)

拡大する写真・図版写真2 マイクロソフトのサティア・ナデラCEO

現実にCGを重ねて「そこにある」ように見せる

 まず、ホロレンズ2がどんな機械なのか説明しましょう。戦略などを理解するには、ホロレンズ2のすごさを知るのが先決だからです。

拡大する写真・図版写真3 HoloLensの生みの親であり、マイクロソフト・テクニカルフェローのアレックス・キップマン氏

 冒頭で述べたように、ホロレンズ2は、自分が見ている映像にCGを重ね、「そこには存在しないものが、あたかも本当にそこにある」かのように見せることができるデバイスです。こうした技術を一般には「拡張現実(AR)」と呼びますが、マイクロソフトは仮想現実(VR)と合わせて「現実に情報をミックスする」という概念として、「Mixed Reality」という言葉を使っています。

 どんな風に見えるかというと、写真4のように見えます。もちろん実際には、写真5のように、自分以外にはCGは見えません。しかし、ホロレンズ2をかけて見ると、CGが実際の風景に重なり、「そこにある」ように見えるのです。

拡大する写真・図版写真4 ホロレンズ2操作中のイメージ。実際の風景の中にCGが「重なる」ことで、空間全体をディスプレーのような感覚で利用できる

 もちろん、見えるだけではなく操作もできます。ホロレンズ2のカメラは自分の指を読み取り、両手の10本の指で自然にCGをつかんだり触れたりできます(写真6)。「ピアノを弾く」こともできますし、空中にあるつまみをつかんで動かす、といったことも可能です。

 ウェブブラウザーなども動くの…

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