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 東日本大震災から8年。シンガー・ソングライター秦基博が26日、被災地・岩手県の中高校生らと盛岡市で開かれる音楽祭に出演する。津波の現場に足を運び、地元の人と語らい、被災地への深い理解と思いを抱いてのステージだ。

 復興を音楽で応援する「復興支援音楽祭 歌の絆プロジェクト」(主催・三菱商事、岩手朝日テレビ、朝日新聞社)。昨年に続き2年連続の出演だ。

 2月には岩手を訪れ、共演する不来方(こずかた)、釜石の両高校の音楽部と越喜来(おきらい)中学校の練習に参加。大船渡市の同中を訪れた際には、学校から数百メートル先の防潮堤で越喜来湾を眺め、津波に襲われた小学校の元校長に当時の様子を教わった。中学校では秦の人気曲「ひまわりの約束」を、全校生徒に近い43人が合唱した。中には家を津波にのみ込まれた生徒もいた。

 「そういう経験を経て、それでも元気で。すごくピュアにも見えた」

 震災当時を「そういうことが起きた社会の中で何を歌うことができるのか、すごく問われた気がする。作品自体も問われる瞬間がある」と振り返る。そんな自問自答をしながら歌詞を書いた曲もあるという。

 3・11後も、熊本地震や西日本豪雨など大規模災害はやまない。「被災した方が、しばらく日が経ってちょっと音楽を聴きたいなとか、そういう時に音楽が何らかの役割を果たすことがある気がする。そこで鳴っている音楽は僕の音楽じゃなくてもいいけれど、自分もその中で鳴っているような音楽を作っていたい」

 音楽祭では、「ひまわりの約束」を越喜来中を含む生徒全員と、CMで知られる話題曲「花」を高校生と歌う。うち不来方高は全日本合唱コンクール全国大会で11年連続金賞を誇る実力校だ。「中高生のまっすぐさみたいなものはすごく尊く、輝いているもの。一緒に歌えることはすごく幸せなこと。その日限りのものを一緒に作りたい」(高原敦)

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