[PR]

 JR中央・総武線が火災による停電で25日に約4時間半ストップした問題で、JR東日本東京支社は26日、線路保守工事の防火対策などの再発防止策を明らかにした。火花が出る工事の作業手順を見直すとともに、送電ケーブルの耐火性を向上させる方針だ。

 停電により177本が運休し、約28万人に影響。国公立大学入試の2次試験と重なり、試験開始を遅らせる大学が相次いだ。JR東の前川忠生・東京支社長は「受験生のみなさんら多くの方に多大なる迷惑をかけた」と述べ、陳謝した。

 火災現場近くの鉄橋では昨年末から補強工事を実施。25日未明には、研削機械で金属製リベットを削り取る作業が行われていた。終了後、火花を受けていた防炎シートをたたんで、他の工事用資材と一緒に約70メートル離れた線路脇に置いていたところ、午前4時55分ごろに出火し、送電ケーブルなどが焼けた。シートに残っていた削りかすが火種になった可能性がある。

 同支社は再発防止策として、送電ケーブルを鋼管に入れて耐火性を高める計画。また、火花が生じる作業では消火確認を徹底し、ケーブル近くに資材を置かないなど作業手順を見直すという。(細沢礼輝)